The world is my oyster

有り余る時間  暇人の日記

【訃報】BOSEのヘッドフォンが壊れた件

3年前に買ったBOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンの左(L)が鳴らなくなりました。超高音質なのにモノラルという悲しさよ。

 

「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」の言葉の通り、形あるもは壊れます。

 

これまでも、耳あてのクッション部分の合成皮革がモロモロになる見た目の劣化はありましたが、音は問題なく出ていたのに、昨日から急に聞こえなくなってしまいいました。

 

個人的にはもうちょっと長持ちしてほしかったなと思うので、このクオリティはどうなんだろうと疑問もあるのですが、気に入っているところも多かったので、憎むに憎めない感じです。

 

たとえば、耳あての形状が耳を包み込む形になっていて、耳が圧迫されて痛くなるようなことがないとか、軽いので首が疲れないというのは、長時間ゲームをする身にはありがたかったです。

 

他にも、圧倒的な音質の良さも好きだった点です。私は普段は、BOSEのホームシアターセットにゲームを繋いでプレイしているのですが(BOSEの大ファンというわけではないですが)、夫から爆発音や重低音がうるさいと言われてこのヘッドフォンを使うようになりました。

 

感覚としては、高音質のオーディオスピーカーが耳元でなっている感じで、ホームシアターでプレイしているときに比べても遜色なく、むしろセリフなどはすぐそばでしゃべりかけられている感じがあり、より臨場感がありました。

 

なので、もう一度同じ物を買うか悩んでいます。

 

 

ちなみに、この商品の一番の売りはノイズキャンセラー機能なんですが、基本的には静かなリビングで使うことが多いので(むしろ私が静寂を破るノイズ源とみなされ、ヘッドフォンをつけているので)、この機能はいらなかったなとw

 

じゃあ、もっと安くていい機種があるんじゃないかという気もしてきたので、気長に探してみます。その間は、リビングを占拠して爆音でゲームを楽しむ所存です。

イッチョ前にミュージシャンきどり

こんにちは。

 

私もついにミュージシャンの仲間入りです。

 

・・・というのも、指にギターだこができました!!(祝)

 

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ちっちゃ!っと思ったそこのアナタ!確かに・・・ちっちゃいです。

でも、私の中でギター弾きの証はタコなので、ここは素直に喜んでます。

 

ただ、平均すると1日30分もギターを弾いていないのに、すでにタコができるってどういうことよ!?もしかして、これがお肌の曲がり角ってことかしら!?若い頃みたいにプリプリじゃないから、すぐにタコになるのかしら!?と新たな懸念もあります。

 

お肌の曲がり角:30代の女性がとても敏感に反応する言葉。むやみに話題を振ってはいけない。

 

ちなみに、一週間前からでき始めて、消える気配はありません。このままかたいままなのでしょうか?それはそれで、ちょっと困るんですけど。

 

というのも、わたくし、ゲームが趣味なんですが、長時間ゲームをするときには、ロード待ちの10秒~20秒を使って、目の周りの疲れた筋肉を優しくもみほぐすマッサージが非常に重要になってくるわけです。こまめなマッサージを続けることで、眼精疲労が改善され、プレイ時間を飛躍的に伸ばすことが出来るのです。

 

なのに、タコができてからというもの、目の周りの繊細なお肌にかたくなった皮膚が当たって、痛いんですよ。イタ気持ちいいとかじゃなくて、純粋に痛いんです。

 

目の周りなんて、一番しわができやすい場所だから丁寧に扱わなきゃいけないのに、金属たわしでごしごしマッサージしてるようなもんですよ!これは事件です!

 

この件が、ゲーム人生を取るか、ミュージシャン人生を取るかの大きな分かれ道になることは間違いなく、どうやら私は今、人生の大きな岐路に立っているようです。(大げさ)

幻想的な霧の風景を取ろうと思ったら・・・

先週の金曜日の朝、霧が出ていたので、珍しく朝から出かけて写真を撮ってきました。

 

最初に行ったのは、私の住んでいる街のはずれの牧草地帯。

 

上手く日の出の時間に合わせれば、朝日を反射する霧と羊の幻想的な風景が取れるのですが・・・

 

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イメージ図(上:2015年9月撮影)

 

上のような絶妙バランスで素敵な光景を写せたのは5年住んでて1度キリ。5年間飽きもせずに通っているのは、究極の暇人だからというだけの理由です。

 

そして今回はというと・・・

 

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やはりハズレ!上の写真は、街と牧草地帯のちょうど境にある交差点ですが、牧草地側はほとんど何も見えません。一応、もう少し進んでみましたが、真っ白でした(下)。

 

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建物のある地域が切れた途端にぐんぐんときりが濃くなって行くのを見ると、牧草地帯は街中よりも霧が立ち込めやすいみたいです。

 

ここで帰ったら家には暇な時間が待っているだけです。

 

それでは自称 “暇つぶしマスター” の名が廃ると思い、近所にあるアムステルダムセボスという森林公園です。「近場でお金をかけずに楽しむ」が暇つぶしの真骨頂!

 

公園に着くと、池のあたりはもはや水墨画の世界で、全ての境界線があやふや。ピントを合わせるのに苦労しました。

 

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水墨画:中国から禅と共に伝わったと言われるだけあって、ストイックな印象を受けるシンプルなタッチで描かれた墨絵。宮本武蔵も得意だったとか。

 

この公園は一見したところ、広大な森に遊歩道をつけて公園にしたように見えますが、実は世界恐慌の後に雇用促進事業として作られた人口の森なんだそうです。

 

池も運河もあって、本当に大きい公園なので、これが人の手によって造園されたものだと思うと、その規模に圧倒されます。

 

人工ですので、遊歩道の上にアーチをかけるように植えられた木々が美しい場所もたくさんあります。

 

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このスポットは、新緑と黄葉の季節が本当にきれいで大好きな場所なんですが、冬枯れ+霧だとおばけが出そうな不気味な雰囲気がありますね。

 

おばけ :おもに幼児から恐れられる霊的な存在、またはUMA。一説によると、冷蔵庫に入れるとカチカチになる。冷凍庫に入れてしまった場合はカチカチの向こう側に行くのだろうか?

 

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すでに植林から80年以上経っているので、昔からある木は伐採され、新しい若木が芽吹いている場所もあります。・・・ってこの写真も不気味ですね。

 

さて、霧はオランダの秋冬の風物詩ですが、散策中に春の訪れを感じさせるものとも出会いました。それが、このクロッカスです。

 

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だいぶと蕾が膨らんできました。オランダの春の風物詩クロッカスは2月が見頃!

 

この花が咲き始めると冬も終わりという感じがして、ウキウキします。

 

はやく春が来ないかな~

ライデンで日本の甲冑展

今日のオランダの天候は強風のち小雨。典型的な冬のどんよりとしたお天気でした。

 

こういう日は気がめいらないように出かけるのが吉!、ということで、ライデンのシーボルトハウスという博物館まで行ってきました。

 

シーボルトといえば、江戸時代にオランダ経由で日本やってきたドイツ人医師であり学者でもあった人です。彼はヨーロッパに戻ったのちにオランダのライデンに住んだため、今もこの地にシーボルトが日本で収集した物品を展示する博物館があるのです。

 

ちなみに、当時鎖国中だった日本では外国人の管理がとても厳しかったようです。日本は中国とオランダにしか航行を許していなかったので、ドイツ人だった彼もオランダ人を装って来日しました。

 

ところが、彼の訛りが強くて、日本人に言葉の訛りを指摘されるという痛恨のミスを犯したんだとか。幸い、国籍がばれることはなかったそうですが、西洋の言葉を知らない日本人に指摘されるなんて、よっぽど強いドイツ訛りだったんでしょうね。

 

さて、話を博物館に戻しましょう。この博物館は常設展示の規模はそんなに大きくないのですが、企画展が非常に面白いく、ヨーロッパではあまりお目にかかれない日本に関する展示が非常に充実しています。

 

私はヨーロッパに来てからというもの、自分が日本の芸術や伝統、文化に疎いことに気づかされることが何度かありました。たとえば、私は15~16世紀のイタリア絵画が好きなのですが、じゃあ、そのころの日本の芸術ってどんな物だったんだろう?と考えると、全くわからなかったりするのです。

 

そんな時、手近なところで日本文化を学べるのがこの博物館なのです。日本人なら生活の中で見聞きはしてきたものの、実はよく知らないといった分野を簡潔に説明してくれます。まさに、かゆいところに手が届く、といったところでしょうか。

 

さて、今回の企画展は「仮面の戦士」ということで、日本の安土桃山時代以降の甲冑と能面とのつながりを解き明かすという企画です。

 

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ちょうど実家で父から能面や甲冑の話を聞いて興味を持っていた私には、すごくいいタイミングの企画でした。恥ずかしながら、私は父の趣味が能面彫りと甲冑作りだと聞いても、そのつながりに今ひとつぴんと来てなかったんですけどね。

 

しかしよく考えてみると、信長は暇さえあれば「敦盛」を舞っているイメージがあるし(え?それはあまりに勝手すぎるイメージですか?)、能と甲冑は武士文化を介して確かにつながっているんだなと、この展覧会で気づかされた次第です。

 

織田信長:惜しいところで本能寺の変に遭い日本統一を逃した残念な男性。「1582(イチゴパンツ)で本能寺の変」の語呂合わせは、受験という戦を生き抜く受験生をほっこりさせる。

 

能にせよ茶道にせよ、鎌倉時代以降に日本で興った文化や潮流は、当時の支配階層であった武士とのかかわりを断つことができなかったのでしょうね。

 

さて、展示内容で印象的だったものをいくつか。

 

まず、最初の部屋で流れていたフランス人の甲冑コレクターの話が、

「僕が日本の甲冑に初めて出会ったのは、スターウォーズでした。ダースベーダーが着てたものがそれなんですが、僕には新鮮で、とにかく夢中になりました」

みたいな感じだったのには、ちょっと驚かされました。

 

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前田家の鎧について説明するコレクター(上)

 

まさかそっち方面から鎧沼にはまったとは、世の中、何が起こるかわかりませんね。

 

鎧はこんな感じで、全部で7~8体はありました。

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メインは甲冑そのものではなく、兜の面頬と能面の比較なんですが、どちらかというと兜にばかり目が行ってしまいました。

 

武器というより工芸品・調度品と呼ぶ方がふさわしい短筒(ピストル)も展示されていましたよ。

 

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繊細な唐草模様に葵の御紋を配した模様が美しい♪(上)

 

そして、マリン柄の短刀も!

 

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マリン柄って数年に1回くらいブームが来ますからね。きっと当時もブームで、裃の代わりにセーラー襟、袴はボーダーがナウい!みたいな感じだったんでしょうね。

 

ナウい:半世紀近く前に流行した若者言葉。当世風という意味とは裏腹にレトロさを感じさせ、古語の今様(いまやう)と同じ矛盾をはらむ。

 

というのは冗談で、実際は日本の近代海軍の創立に貢献したオランダ人に対して時の将軍が贈った記念品だそうです。それにしても、海軍作りに携わったからマリン柄って、デザインが安直すぎるw

 

こんな感じで、かなり楽しめた展覧会でした。

 お近くにお越しの際はぜひ寄ってみてください。

 

公式ウェブサイト

www.sieboldhuis.org

35歳からのギター

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唐突ですが、実はまだ34歳です。

 

タイトルは、35歳からの・・・の方がゴロが良かったので、ちょっと年齢を詐称してみました。え?私の年齢なんてハナから興味が無いって?

 

さて、話を本題へと進めましょう。

 

私は全くのギター初心者な上に、弦楽器自体も初めてです。これまで、学校で習ったハーモニカやリコーダーのほかに、母の勧めでピアノを、友人からの誘いでトロンボーンをやってきたのですが、どれとしてモノになったことはありません。

 

まあ、ざっくり言うと才能が無いのです。

 

とはいえ、無職生活も6年目を迎え、だらだらネットサーフィンしているくらいなら、何かクリエイティブな趣味でも始めようと思い、下手の横好きでまた音楽沼に舞い戻ってきてしまいました。

 

ただ、これまでの失敗時との大きな違いは、圧倒的に時間があるということ!(収入はないけどね!)

 

楽器は時間をかければかけただけ上手くなるものだと思うので、これは大きなアドバンテージ(になるはず・・・)です。

 

さらに、大人になってからヴァイオリンを始めた知人の話にも触発され、何か新しい楽器をやってみたいなぁと思い至ったわけです。

 

最初は私もヴァイオリンを弾いてみようかなと考えていたのですが、ヴァイオリンは奏者の音感が命。私は音感に全く自信がないので、フレッドの場所さえ押さえておけば音の鳴るギターにしました。

 

買ったのは、小型のトラベルギター。飛行機でオランダに持って帰るのでハードケース付きであること、初心者でいつまで続くかわからないので手ごろな値段であることを踏まえてのチョイスです。 

 

ケース付きで2万円(税抜き)はお得!

 

使って見ると、ボディーが小さいので膝の上でのおさまりがあまり良くないのですが、音は素人の耳には普通に鳴っているように聞こえます。まあ、音で勝負するほどの腕がないので、運指とコードの練習ができれば十分なんですが。

 

ちなみに膝からずれ落ちてしまう問題も、ストラップをつけると気にならなくなりました。

 

そして、これまでさんざん楽器に挫折してきた私にとって、ケースの90cm×25cmほどとコンパクトなことも見逃せないポイントです。これなら万が一クローゼットの肥やしになってしまっても、スペースを取りませんw(始める前からネガティブ全開です。)

 

今はyoutubeの解説動画を見ながらマイペースに練習していますが、基本が身に付いたら初心者向けの楽譜で、何か曲を弾いてみたいなぁ。

 

ちなみに、ギターを買ってから意外な気づきが一つありました。それは、母がマンドリンを弾けるということ。自称ですが「若いころは結構うまかった」とのこと。

 

私がギターの指の使い方がわからず、ドレミを弾くのにも四苦八苦していると、母から「指の使い方がオカシイ」とご指摘が・・・。

 

母曰く、ギターの2~5弦の4本の弦はマンドリンと同じ音(A,D,G,B)らしく、指の運び方をちょこちょこ教えてもらいました。初心者から完全独学で練習するつもりだった所に思わぬ味方が現れて、幸先のいいスタートを切ることができました。

 

さて、新しいことを初めて見ると、新しい発見があるようで、母以外にも意外なところで弦楽器の経験者が居ました。

 

それが、地元の友人の子ども。生まれた時から知っている子で、まだまだ甘えん坊の小学生だと思っていたら、いつからか三線を習い始めたそうで、かっこよく弾きこなしていました。

 

ピンと背筋を伸ばして正座しながら、指もバチも一切見ずにまっすぐ前を向いて弦をはじく姿は圧巻!いつの間にこんな特技を身に着けていたのやら!

 

私には理解不能な和楽器独特の楽譜を読みこなし、音のはずれもなく(三線はフレットがないので、ヴァイオリンと同様にかなり音感が必要だと思います)弾く姿には、本当に驚かされました。

 

まあ、私のギターはこの子ほどうまくなることはないでしょうが、継続は力なり。地道に練習していこうと思います。