幻想的な霧の風景を取ろうと思ったら・・・
先週の金曜日の朝、霧が出ていたので、珍しく朝から出かけて写真を撮ってきました。
最初に行ったのは、私の住んでいる街のはずれの牧草地帯。
上手く日の出の時間に合わせれば、朝日を反射する霧と羊の幻想的な風景が取れるのですが・・・
イメージ図(上:2015年9月撮影)
上のような絶妙バランスで素敵な光景を写せたのは5年住んでて1度キリ。5年間飽きもせずに通っているのは、究極の暇人だからというだけの理由です。
そして今回はというと・・・
やはりハズレ!上の写真は、街と牧草地帯のちょうど境にある交差点ですが、牧草地側はほとんど何も見えません。一応、もう少し進んでみましたが、真っ白でした(下)。
建物のある地域が切れた途端にぐんぐんときりが濃くなって行くのを見ると、牧草地帯は街中よりも霧が立ち込めやすいみたいです。
ここで帰ったら家には暇な時間が待っているだけです。
それでは自称 “暇つぶしマスター” の名が廃ると思い、近所にあるアムステルダムセボスという森林公園です。「近場でお金をかけずに楽しむ」が暇つぶしの真骨頂!
公園に着くと、池のあたりはもはや水墨画の世界で、全ての境界線があやふや。ピントを合わせるのに苦労しました。
水墨画:中国から禅と共に伝わったと言われるだけあって、ストイックな印象を受けるシンプルなタッチで描かれた墨絵。宮本武蔵も得意だったとか。
この公園は一見したところ、広大な森に遊歩道をつけて公園にしたように見えますが、実は世界恐慌の後に雇用促進事業として作られた人口の森なんだそうです。
池も運河もあって、本当に大きい公園なので、これが人の手によって造園されたものだと思うと、その規模に圧倒されます。
人工ですので、遊歩道の上にアーチをかけるように植えられた木々が美しい場所もたくさんあります。
このスポットは、新緑と黄葉の季節が本当にきれいで大好きな場所なんですが、冬枯れ+霧だとおばけが出そうな不気味な雰囲気がありますね。
おばけ :おもに幼児から恐れられる霊的な存在、またはUMA。一説によると、冷蔵庫に入れるとカチカチになる。冷凍庫に入れてしまった場合はカチカチの向こう側に行くのだろうか?
すでに植林から80年以上経っているので、昔からある木は伐採され、新しい若木が芽吹いている場所もあります。・・・ってこの写真も不気味ですね。
さて、霧はオランダの秋冬の風物詩ですが、散策中に春の訪れを感じさせるものとも出会いました。それが、このクロッカスです。
だいぶと蕾が膨らんできました。オランダの春の風物詩クロッカスは2月が見頃!
この花が咲き始めると冬も終わりという感じがして、ウキウキします。
はやく春が来ないかな~